Porteus

Porteus-3.2.2-Xfce
Porteus-3.2.2-Xfce
Porteus-3.2.2-MATE
Porteus-3.2.2-MATE

Porteus-3.2.2-Cinnamon
Porteus-3.2.2-Cinnamon
Porteus-3.2.2-KDE
Porteus-3.2.2-KDE

Porteus

 

Slackware Linux の派生。USB メモリでの動作を前提にしていて、

ハードディスクなどで動作する場合も

ISO に入っているファイル状態のままインストールし起動します。
(いわゆる Frugal インストールを採用しています)

 

Slackware 系・Frugal 動作という特質に日本ユーザーは慣れている事もあり、

公式コミュニティに日本ユーザーの参加があり、支援が行われています。

そのため、日本語化対応が完全に行われています。

一方で GRUB 2 の自動更新対象にならず、手作業での項目追加・編集を要します。
ハードディスクに入れて使用する場合は難易度が高くなります。

 

3.2.2 で提供されているデスクトップは
CinnamonKDE Plasma 5MATEXfce になっていますが、

KDE Plasma 5 で使用されている Qt5 アプリは SCIM が非対応です。

 

Porteus Desktop を日本語化された ISO も公開されていますが、
複数のデスクトップをまとめて一つの ISO にしているなど違いがあるので

このページとは動作が変わるところがある点にご注意下さい。

 

Slax/Porteus Enhanced Project | OSDN - Porteus Desktop の日本語化

 

ここで紹介しているのは Desktop Edition の Porteus になります。

それ以外にブラウザのみを表示する Porteus Kiosk が存在しますが、
Porteus Kiosk は 4.2.0(2017年1月)現在日本語対応していないため、

今のところ紹介を予定していません。


ダウンロード

ftp.riken.jp/Linux/porteus/

 

理化学研究所サーバでミラーされています。

ISO ファイルのサイズも 200M〜400M 台と小さいため、
光回線なら数分でダウンロードできるでしょう。


初期設定のアカウント

guest アカウントでログインされた状態になっています。
パスワードは次のとおりです。

  • guest アカウント = パスワード guest
  • root アカウント = パスワード toor

インストール後もそのまま有効になります。

まともに使用する場合は passwd コマンドで変更して下さい。

 

Porteus Control Contre を起動し、
上のアイコン左から 3 つ目のアイコン(鍵アイコン)を選択、

Porteus Password から変更する事も可能です。

 

自動ログインを解除する事でユーザー追加を行い、ログインも可能ですが、

基本的には guest の一般ユーザーで使用する前提となっています。

 



キーボードの変更

デフォルトでは英語キーボードになっていますが、

アメリカ国旗アイコンまたは us のところからキーボードを変更できます。

日本語キーボードに確定できたら、この部分は削除しても構いません。

 

インストール時にもキーボード選択を行うため、
すぐにインストールを行う場合はわざわざ選択する必要ありません。

 



インストール

インストーラーが存在していますが、必須ではありません。

手動でファイルをコピーしてインストールする事もできます。

 

インストーラーを用いたインストール

この手順で USB メモリにもハードディスク・SSD にもインストールできます。

USB メモリへは ext4 などでインストールを行い、

ブートローダーをインストールすると、
USB メモリから起動する事で、保存フォルダを生成し、

すぐ使える環境になります。

 

メニューの System などにある

Porteus Installer を起動します。

 

インストーラーが起動します。

インストール先のパーティションを指定し、Next で次へ進めます。

 


Partition manager を選択すると

GParted が起動し、ディスク・パーティションの編集が可能です。

 

USB メモリ等を差したり、パーティションの編集を行った場合は、Mount a partition でマウントします。

 


インストール先の確認。I understand and accept the warning above にチェックを入れます。Install bootloader は任意。

 

このような画面になります。
ok と入力する事で

インストールが実施されます。


ハードディスクですでに他の OS が入っている場合に
ブートローダーをインストールすると上書きしてしまい、

Porteus しか起動できなくなってしまいますので、外して下さい。

代わりに GRUB などでメニューに追加する必要があります。

 

手動インストール

ISO ファイルの中身を参照し、
boot および porteus フォルダ内を任意のフォルダにコピーして下さい。

 

この方法を用いた後に起動し、
起動オプションに login= を付けていないのにログイン画面が表示されたり、

guest ユーザーのログインに失敗している場合は、
ISO から展開した状態に問題があります。(パーミッションや所有者)

boot および porteus フォルダを一度削除し、別手段で展開しなおしてみて下さい。

 

NTFS・FAT パーティションを使用する場合

NTFS・FAT パーティションへ

Porteus をインストールする場合は
保存ファイルを生成する

必要があります。

 

ext4 などのファイルシステムでは
porteus 内に changes を生成し、
その中に保存するので不要です。

 

Savefile manager を起動し、

ファイルを生成します。

起動オプションでこの保存ファイルを指定する必要があります。

通常はインストールした Porteus と同じパーティション内になるでしょう。

 

保存ファイルを生成し使用する場合、
あまり保存ファイルへ詰め込み過ぎないようご注意下さい。

 

ハードディスクから起動する場合の起動オプション

ext4 パーティション sda1 に boot と portrus フォルダを置いた場合、

次の起動オプションで起動できます。

NTFS・FAT パーティション向けに保存ファイルを生成した場合は
changes=/porteus/porteussave.dat と保存ファイルを明示します。

 

GRUB 2

/etc/grub.d/??_custom に追加し、update-grub を行います。

代わりに Grub Customizer を使用可能です。

 

menuentry "porteus"

{

  set root=(hd0,1)

  linux /boot/syslinux/vmlinuz from=/dev/sda1 changes=/porteus/

  initrd /boot/syslinux/initrd.xz

}

 

GRUB 1・GRUB4DOS

menu.lst に追加します。

 

title Linux
root (hd0,0)
kernel /boot/syslinux/vmlinuz from=/dev/sda1 changes=/porteus/
inited /boot/syslinux/initrd.xz

 

起動オプション

いくつか存在します。

  • changes=保存先
    保存先の指定。フォルダやパーティションで終わる場合は
    changes を生成しその中に保存、(changes=/dev/sda2 という指定も可能)
    ファイルを指定した場合はその保存ファイルに保存します。
    change=EXIT:保存先 をすると、終了時のみ保存を行います。
  • copy2ram
    モジュールを RAM へコピーします。
    起動時にコピーを行うため時間を要しますが、動作ははやくなります。
    相当の RAM 容量が必要です。
  • from=起動元
    起動する Porteus の場所。boot・porteus フォルダのある場所を指定します。
    from=/dev/sda1/xfce という指定も可能です。
    (これで 1 パーティション内に複数の Porteus を置く事ができます)
    ISO ファイルを直接指定する事も可能です。
  • fsck
    パーティションのファイルシステムが ext2〜4 と reiserfs の場合に
    マウント前にファイルチェックを行います。xfs は付けなくても行われます。
  • login=root
    root アカウントで使用します。これがない場合は guest になります。

他にもオプションがあります。次を参照して下さい。

 

Cheatcodes for Porteus | Porteus


日本語化

他の言語をインストールするのは次の手順で行えます。

保存フォルダ・保存ファイルが生成されている状態で行って下さい。

 

Settings - Porteus Settings Centre

を起動します。

 

上の左から 2 つ目のアイコンを選択し、

Language Setup を選びます。

 


「Porteus Language Selection Tool」
が起動します。OK で進めます。

 

この後表示する言語の選択。
ja があるのですが、フォントがないため、

最初は en_US のままにします。

 


言語は ja_JP、Desktop は使用環境、

extra 以外の項目はチェックを入れます。

 

キーボードレイアウトの設定。

日本語の場合、locale は jp Japanese

variant は (none) です。

 


「Your settings have been applied.」

(設定を適用しました) OK で進めます。

 

フォントの選択。

通常は IPA_Japanese 。
代わりに sazanami も選択できます。

 


必要なパッケージモジュールがダウンロードされます。少し待ちます。

modules フォルダ内に入ります。

これで完了です。

 


起動状態によっては、完了時は tmp 内に保存されているよう
メッセージが表示されている場合があります。

この場合は手動で modules 内へ移動します。

modules フォルダは通常インストールした porteus フォルダの中にあります。

 

これで作業完了です。Porteus を再起動し、
日本語表示に変化している事を確認して下さい。

 

SCIM が起動しない場合 (i586)

Slackware 系は現在も SCIM を入力メソッドに標準採用しています。

しかし 2016年12月現在、上の操作で
32 ビット・64 ビット両方の SCIM モジュールをダウンロードするため、

SCIM の起動に失敗する事があります。

(64 ビット版の SCIM を入れてしまうため)

 

modules フォルダを参照し、 scim-〜+extras-x86_64-〜.xzm を削除して下さい。

(i486 を含むファイルを残します。)

Porteus を再起動し、SCIM が起動して日本語入力可能な事を確認して下さい。

 



タイムゾーンの変更

Settings - Porteus Settings Centre に設定があります。

上アイコンの左から 2 つ目を選択し、Time config を選択します。

 

Set Timezone を選択します。

ローカルタイム・UTC の選択。

Timezone は Asia/Tokyo です。



パッケージの管理

Porteus では システム などにある

USM (Unified Slackware package Manager)

Slackware などのパッケージを検索し、ダウンロードします。

ダウンロードしたパッケージは .xzm モジュールパッケージに変換されますので、

これを modules フォルダ内へ入れて下さい。

modules フォルダはインストールした porteus フォルダの中にあります。
Porteus の再起動でメニュー表示されるようになります。

 

更新も同じように行い、古いバージョンの .xzm パッケージは削除します。

削除は .xzm パッケージを削除するだけです。

 

直接パッケージをインストールする事もできますが、
特に保存ファイルを生成している場合は

保存ファイルに入る事になってしまいます。

モジュールにする事でこれを回避する事が可能です。

この仕組みのため、初期状態で installpkg、slackpkg、slapt-get などのコマンドは
使用できないようになっています。(USM には存在しています)

 



ブラウザ・LibreOffice のインストール

Porteus 3.2.2 では、次のコマンドでパッケージのダウンロードを行えます。

root で実行して下さい。sudo も使用できます。(例えば sudo update-palemoon)

  • update-chrome - Google Chrome (64 ビットのみ)
  • update-chromium - Chromium
  • update-firefox - Firefox
  • update-libreoffice - LibreOffice
  • update-opera - Opera (64 ビットのみ)
  • update-palemoon - Pale Moon
  • update-wps-office - WPS Office

これはダウンロードの後 .xzm 形式のモジュールパッケージ、
または .txz 形式の Slackware パッケージを /tmp に生成します。
.txz 形式の場合はファイルマネージャーから .txz を右クリックし、
txz2xzm で .xzm 形式に変換可能です。

.xzm パッケージファイルを modules フォルダ内へ入れます。

 

一部エラーになる事があります。

USM から pkgtool をモジュール化して適用して下さい。

この場合、sudo ではなく、su で root に昇格してから実行するか、

~/.profile に次を入れて下さい。

 

PATH="$PATH:/sbin:/usr/sbin"

 


 

また、これらを使用せずに ダウンロードサーバ の modules から

.xzm パッケージファイルをダウンロードし、modules へ入れる方法もあります。

上の方法でベータ版になってしまう場合はこの方法を用いると良いでしょう。


自動ログインを無効にする

初期状態では ディスプレイマネージャ の自動ログインが動作しています。

パスワードを入力してログインしたい場合は、これを無効にします。

 

Cinnamon・MATE・Xfce

SLiM が使用されています。/etc/slim.conf より次の行頭に # を付けます。

 

auto_login          yes

 

なお、この slim.conf には numlock on の設定もあり、
有効にすると Num Lock ON で起動できます。

 

KDE

SDDM が使用されています。KDE システム設定 より 起動と終了 を選び、

左項目 Login Screen (SDDM) を選択、右上 Advanced タブを選択、

Auto Login が有効になっているので、外して無効にします。

 

黒い画面のまま起動しない

自動起動を無効にすると、黒い画面のままで起動しないケースがあります。

 

Ctrl+Alt+F2 などで CLI 画面にしてログインし、
startx でデスクトップを起動できます。

下の「ホスト名の変更」を行った後、発生する場合がある事を確認しています。

問題がなければ元の portrus へ戻してみて下さい。


ホスト名の変更

ホスト名 porteus を変更したい場合は次を変更して下さい。

  • /etc/HOSTNAME
  • /etc/hosts の 127.0.0.1 portrus.example.net portrus
  • /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf の hostname=portrus

ただし、変更後、Portrus の起動で真っ黒な状態のまま
起動しない環境が発生する事を確認しています。(上項目参照)