MATE

 

マテ


GTK+2→GTK+3 移行中

多くの MATE は GNOME 2 に近いレイアウト。この表示に喜んでいる人は意外と多い
多くの MATE は GNOME 2 に近いレイアウト。この表示に喜んでいる人は意外と多い

MATE Desktop Environment | MATE

 

GNOME 2 を引き継ぎ名称を変更したもの。
MATE の読みは「マテ」。「メイト」ではない事に注意。

(マテ茶の「マテ」に同じ。マテ茶の原料 イェルバ・マテ から取られている)

 

MATE の表示は現在大きく 2 種類の採用が見られる。

一つは GNOME 2 から継承したレイアウトで、

メニュー・バーを採用する MATE である。

この場合でもデフォルトのテーマカラーは MATE カラーに変化している。

 

Linux Mint の MATE は旧 Windows レイアウト。メニューは専用に作られた
Linux Mint の MATE は旧 Windows レイアウト。メニューは専用に作られた

 

もう一つは Linux Mint などによる Windows に近いレイアウトにした形で、

mintMenu などを採用している MATE だ。

そのため、MATE という名称では、後者のレイアウトを想像する人も少なくない。

 

Arch Linux ユーザーがプロジェクトを立ち上げているが、

事実上 MATE の名前を広めたのは Linux Mint だろう。

しばらくは Linux Mint MATE が MATE の新仕様を追加していた。

 

Ubuntu MATE では MATE Tweak でいろいろ外観を変更できる
Ubuntu MATE では MATE Tweak でいろいろ外観を変更できる

 

最近この新仕様追加は Linux Mint に代わり、Ubuntu MATE になってきた。

mintMenu を派生した MATE Menu は半透明などの独自仕様を追加した。

MATE Tweak も Linux Mint の「デスクトップ」から派生されたが、

レイアウトの変更機能やグラフィック線画の設定など、

新しい MATE は MATE Tweak に魅力を感じる完成度となっている。

 

このように見た目上は GNOME 2 から機能を追加したような形になっているが、

動作するライブラリは順次 GTK+3 への移行を行っていた。

そして MATE 1.16 で GTK+3 への完全移行が完了している。

ただし環境によってはライブラリの依存関係などにより、

MATE 1.16 以降でも一部のアプリなどに限って GTK+3 へ切り替えていたり、
GTK+2 のまま動作させている場合がある。

そのため現在は Linux によって一部または全てが GTK+2 で動作している MATE と
完全に GTK+3 で動作している MATE が存在する状況となっている。


GNOME とのアプリ名の関係

MATE では GNOME と重ならないようアプリ名が変更されています。

GNOME 2 と MATE とのアプリ名の関係は次のとおりです。

アプリケーションの () は GNOME Shell など GNOME 3 での表示名です。

 

アプリケーション GNOME 2 MATE
メニューエディタ Alacarte Mozo
ドキュメントビューアー Evince Atril
イメージビューア Eye of GNOME Eye of MATE
アーカイブマネージャー File Roller Engrampa
ターミナル (端末) GNOME Terminal MATE Terminal
テキストエディタ Gedit Pluma
標準ウインドウマネージャ Metacity Marco
ファイルマネージャ (ファイル) Nautilus Caja

その他アプリ名で GNOME が付く名称は MATE に変更されている事が多いです。


動作を軽くする

MATE Tweak の左項目 ウインドウ の設定を変更すると

CPU 負荷に影響が生じる事がある。

特に年数が経過している環境では、ウインドウマネージャー の項目で

Macro (コンポジットなし) を試してみると良いだろう。

3D 対応環境は Macro (Compton GPU コンポジット) になっていて、

線画処理の一部 GPU で行うため、CPU 負荷は軽減されている。

3D 非対応の場合はこれを選択しない事。最悪固まってしまう。

※ Ubuntu MATE の場合。Linux によって項目が異なる。

 

Linux Mint MATE では同等の設定が デスクトップの設定 に存在する。

(元々 MATE Tweak は デスクトップの設定 から派生されている)

重い場合は Macro を試してみよう。


MATE のメニュー

GNOME 2 から継承されているメニューと

MATE で新たに追加されたメニューがあり、

メニューの種類が豊富になったのは、MATE の新たな特徴となった。

 

メニュー・バー。GNOME 2 からお馴染み
メニュー・バー。GNOME 2 からお馴染み
メイン・メニュー。すべての MATE で使用可
メイン・メニュー。すべての MATE で使用可

 

メニュー・バー は GNOME 2 からお馴染みのメニューで、

ソースレベルの MATE もこのメニューが標準表示で継承されている。

GNOME 2 で確立された アプリケーション 場所 システム の並びは
MATE でも健在だ。

メイン・メニューも GNOME 2 に存在しているメニューだが、
このメニューの存在を知らない人も多いのではないだろうか?

場所 と システム を アプリケーション に含めた形になっていて、

メニュー・バーよりパネルの幅を取らずメニュー表示できる。

 

GNOMEメインメニュー。採用は少ない
GNOMEメインメニュー。採用は少ない
mintMenu。MATE の新常識を確立
mintMenu。MATE の新常識を確立

 

GNOMEメインメニュー も GNOME 2 時代から継承されたもの。
過去 openSUSE など一部で採用されていた。(現在は MATE Menu へ変更済み)
現在も Ubuntu MATE (16.04 LTS まで) で使用可能。
ただし、GTK+2 動作のため、今後なくなる運命となりそうだ。

 

mintMenu は Linux Mint で採用された独自メニュー。
お気に入り としてアプリを優先表記できるのが特徴。

MATE の新たなイメージを構築させたメニューでもあり、
MATE といえばこのメニューという人も少なくないだろう。

 

最近の MATE Menu は透明度も指定可能
最近の MATE Menu は透明度も指定可能
Brick Menu。更に新しいメニューが
Brick Menu。更に新しいメニューが

 

MATE Menu は mintMenu の派生。Ubuntu MATE などが採用する。
mintMenu とほぼ一緒だが、GTK+3 対応に加え、
最近は透明度対応など、独自の実装も見られるようになった。

翻訳は MATE 共有で、今後 MATE 公式に加わる可能性もある。
(ソース上の mate-menus はメニュー・バーとメイン・メニューを指すので注意)

 

Brick Menu は Solus MATE で採用された新メニュー。下項目を参照。
GTK+3 動作の MATE に限定される。

公開されて間がないため、今のところ使用できる環境はまだ少ないが、
今後 MATE の GTK+3 移行完了と共に増える可能性がある。


Brick Menu

Solus の開発者によって新たな MATE のメニュー Brick Menu が開発された。

Solus MATE では現在標準メニューとなっている。

 

Budgie のカテゴリ付メニューに近い表示で、

MATE Menu・mintMenu のようなお気に入りがない代わりに

表示できる項目数が多く、操作性が良い。

更に Menu をクリックしてからの表示も素早い特徴がある。

 

2017年1月、Ubuntu 向けは 16.10 以降で PPA が公開されている。

これを公開しているのは Ubuntu MATE のプロジェクトリーダーで、

近いうちに Debian・Ubuntu パッケージへ追加されるだろう。

 

Brisk Menu : Martin Wimpress | Launchpad

 

Brisk Menu は GTK3 動作のため、
動作は基本的に GTK3 フル対応の MATE に限られる。
GTK3 対応が完了した MATE から今後順次入る可能性がある。

 

Ubuntu MATE 16.04 LTS・Linux Mint 18 系の MATE は

GTK2 動作のため、Brisk Menu は使用できない。
Slackware も GTK2 動作を維持しているようだ。