VirtualBox

Oracle VM VirtualBox

 

Linux・Windows・macOS で動作する仮想環境。

オープンソース(GPL v2)で公開されつつ、GUI で細かく設定が可能で、

様々な OS を起動させる事ができます。

OS に依存せず共通で動作する事、設定が多彩で使いやすさもある事から、

利用者が多く、Linux レベルでも VirtualBox に対応する動きもあります。

そのため多くの Linux は VirtualBox で動作でき、サポートも受けられやすいです。

 

元々は Sun Microsystems が製作・公開していましたが、

Oracle の吸収合併により、現在は Oracle が公開しています。


キー操作

デフォルトでのキー操作は次のとおりです。

このキー割り当ては VirtualBox マネージャー の

メニューバー ファイル - 環境設定 より 入力 を選び、

仮想マシン で変更する事ができます。

ただ、いくつかの環境で使用している場合はデフォルトのままが良いでしょう。

 

ホストキーは起動時右下に表示されています。

デフォルトは macOS 以外は 右 Ctrl キー、macOS は 左 command キーです。

(Apple Keyboard は A の左が control で、一つしか存在しないため)
これも設定で変更できます。

 

キー

動作
ホスト+C スケールモード
ホスト+E スクリーンキャプチャー撮影
ホスト+F フルスクリーンモード
ホスト+L シームレスモード
ホスト+P 一時停止
ホスト+R リセット
ホスト+S 設定
ホスト+Home ポップアップメニュー
ホスト ゲスト OS と実 OS とのキーボード・マウス切替

その他 ホスト+F1〜F12・Del・BackSpace で
ゲスト OS への Ctrl+Alt+キー操作 になります。

ホスト+Del は Ctrl+Alt+Del をゲスト OS へ送信します。

 

Mac で VirtualBox を使用する場合

Apple Keyboard でのファンクションキーは macOS 同様に動作します。

つまり直接キーを押した場合は明度・音量などになっています。
ファンクションキーそのものの操作を有効にしたい場合は

Fn と一緒に押して下さい。

Fn+←=Home、Fn+→=End、Fn+↑=PageUp、Fn+↓=PageDown、
Fn+delete=Delete (delete=BackSpace) となります。

 

macOS で VirtualBox を使用している場合、

英数キー・かなキーは 半角/全角 キーに割り当てられています。

そのため、macOS に近い操作で日本語入力のオン・オフを切り替えられます。

 

ライブ起動やマルチブートなど、

直接 Linux を起動している場合は設定を要します。
その時、次のように表示されます。

  • 英数=Hangulhanja
  • かな=Hangul

表示モード

VirtualBox のゲスト OS 表示には 3 つのモードが存在します。

 

シームレスモード

デフォルト状態はこの画面。1 ウインドウとして実際の解像度で表示します。

右下にアイコンが表示されているのが他のモードにない特徴です。

ゲスト OS の解像度が大きい場合はスクロールバーが表示されます。

 

スケールモード

1 ウインドウとして表示しますが、拡大・縮小して全画面を表示します。

解像度が小さい環境でもゲスト OS 全体を表示できます。

 

フルスクリーンモード

実際の解像度で全画面表示します。

VirtualBox 関連のメニューは下中央に隠れていて、

カーソルを近づけるとメニューが表示されます。

macOS の場合は上に近づけると macOS のメニューバーを表示します。

Guest Additions を使用しない場合は 640×480〜1024×768 で中央に表示されます。


起動メニューから進まない

起動メニューから起動しない場合は CPU が合っていない可能性があります。

例えば 32 ビット環境で 64 ビットの ISO を起動した場合です。

 

32 ビットでは PAE が必須な環境があります。(Ubuntu・Fedora など)

起動メニュー直後に次のメッセージが出てくる場合はこれが原因で起動しません。

 

This kernel requires the following features not present on the CPU:
pae

Unable to boot - please use a kernel appropriate for your CPU.

 

ディストリビューションの選択で Ubuntu や Fedora にすると有効になりますが、

Debian などでは無効のままです。

仮想環境 を選んで 設定 を選択、システム の項目から プロセッサー タブを選択し、

PAE/NXを有効化 を有効にします。


Guest Additions

VirtualBox の動作を完全にするためには
ゲスト OS 側に Guest Additions をインストールする必要があります。

  • 1024×768 を超える解像度対応、ウインドウ表示に合わせた解像度変更
  • 共有ファイル機能

最近の Linux では ISO に Guest Additions が入っている場合が多く、
起動して画面いっぱいに表示できるケースが多くなってきました。

 

Linux をゲスト OS にした場合、インストール方法は 2 種類あります。

 

Guest Additions CD イメージからインストール

VirtualBox に付属している Guest Additions CD イメージからインストールします。

 

ゲスト OS 側の VirtualBox メニューバー

デバイス - Guest AdditionsのCDイメージを挿入 を選びます。

するとゲスト OS では CD が入った状態で認識されます。

その中にある VBoxLinuxAdditions.run を管理者権限で実行して下さい。

ファイルマネージャーから実行できる場合もありますが、

できない場合はターミナルで操作する必要があります。

 

$ sudo ./VBoxLinuxAdditions.run

 

パッケージからインストール

Ubuntu は Guest Additions パッケージをすぐに適用する方法があります。

 

$ sudo apt install virtualbox-guest-dkms

 

ISO もパッケージに存在します。

 

$ sudo apt install virtualbox-guest-additions-iso

 

ただし、バージョンが少し古くなるため、正常に動作しない場合があります。


時間をローカルタイムにする

デフォルトの時間は UTC になっています。

ローカルタイムにしたい場合は 仮想環境 を選び、設定 より

システムマザーボード タブにある

ハードウェアクロックをUTCにする を無効にして下さい。


動作がおかしくなる場合

次の問題が VirtualBox で発生する場合、

VirtualBox 側でゲスト OS の 設定 を開き、設定を変更してみて下さい。

  • カーネル 4.7 以降を採用する Linux でカーソル動作がおかしくなる場合
    (Ubuntu では 16.10 以降)
    →項目 システムマザーボード タブ内
     I/O APICを有効化 を有効にする
  • 起動メニューを選択後固まる場合
    →項目 システムプロセッサー タブ内
     PAE/NXを有効化 を有効にする
     (Fedora・Ubuntu などにした場合は有効になっています)
     また 32 ビット・64 ビットを確認する

その他、メモリ通常 KDE で 2GB、他のデスクトップ環境は 1GB 必要です。

ウインドウマネージャーはもう少し少ない容量でも動作します。

 

 

上記のような表示になる場合(一部が拡大表示されたような表示)

ホストキー(画面右下に表示されているキー)+F1 を押して CLI 表示にし、

ホストキー+F7 で戻すと改善します。(Mac は ホストキー+Fn+F1 および F7)

これは Ctrl+Alt+ファンクションキー をゲスト OS で行う操作です。


実環境で起動した時に通知メッセージが表示される

実際のパソコンでログインした直後、次の通知が表示される場合があります。

 

VBoxClient: the VirtualBox kernel service is not running. Exiting.

 

これは VirtualBox でディスプレイの解像度や共通フォルダを使えるようにする

Guest Additions がインストールされたままになっています。

 

/opt の中に VBoxGuestAdditions-(バージョン名) のフォルダがありますので、

その中にある uninstall.sh を実行し、アンインストールします。

ターミナルからであれば次のコマンドで行えます。
 

$ cd /opt/VBoxG*

$ sudo ./uninstall.sh  ( または # ./uninstall.sh )

 

これがない場合、パッケージインストールされています。

virtualbox または VirtualBox で検索してみて下さい。

(例えば Debian・Ubuntu 系なら apt-cache search virtualbox)