CentOS

CentOS Project

 

CentOS は日本では VPS・専用サーバ などのサーバ用途でよく採用されています。

これは Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のサポートを継承し、
約 10 年のサポートを受けられるメリットがあるからです。

実際には RHEL リリースから遅れてリリースされるため、
9年数ヶ月のサポートになります。

常時動作していなければいけないサーバ用途では、
アップグレードせずに使える OS は大きなメリットがあります。

 

これはデスクトップ環境でもパッケージサポートが得られます。

アップグレード作業が難しい法人での利用などには適しています。

その一方で古いパッケージを長く維持する事、

また、デスクトップ環境にしてはパッケージが少なめである事から、

あまりデスクトップ環境を専門としての用途にはおすすめしません。

 

このサイトは「デスクトップ向け Linux 紹介サイト」ですので、

CentOS 7 でデスクトップ環境を専門に使用する前提で説明しています。

そのため他のサイトとは異なる解説をしているところがある事にご注意下さい。


CentOS 7 の動作環境

CentOS 7 からは 64 ビット版のみで提供されています。

また、インストール時に選択できる GNOME Shell・KDE 4 は共に 3D 推奨です。

ただし、64 ビット機は Windows 7 時代での切り替えが主流になってくるため、

実質的には 3D グラフィックに対応している環境が多いでしょう。

 

32 ビット版は CentOS 6 を継続できますが、
ベースとなる RHEL は 2010 年リリースのため、
年数が経過し、古くなってきている事にご注意下さい。

(例えば GNOME は GNOME 2 になります)

もちろんセキュリティパッチは適用されているので、その点は心配要りません。

2020 年までサポート対象となっています。


インストーラー

Fedora など RedHat 系共通のインストーラー です。

Fedora との違いとして、インストールパッケージとダウンロード先を設定できます。

(Fedora は Workstation などいくつか種類が別れていますが、

 CentOS はクライアント・サーバ共に同じ ISO を使用します、)


パッケージ管理

CentOS 7 は Fedora 19 ベースになります。

そのため、パッケージ管理はまだ yum です。

 

Fedora の状況より CentOS 8 では dnf へ移行される可能性が高いです。

 

EPEL リポジトリ

追加されたパッケージが EPEL リポジトリで提供されています。

 

$ sudo yum install epel-release

 

よく CentOS の解説では
/etc/yum.repos.d/epel.repo の enabled=1 を enabled=0 へ
編集するように記載しています。

EPEL リポジトリの新しいパッケージを必要なパッケージだけ反映したい時に

yum に --enablerepo=epel を加える事で EPEL リポジトリを参照するようにします。

 

$ sudo yum --enablerepo=epel install (パッケージ名)

 

この作業を行わない場合、yum install (パッケージ名) で

常に epel リポジトリを参照します。

デスクトップ環境前提であれば、このままでも問題ないかもしれません。


Minimal Install からインストールした場合

CLI で起動する場合、
次の手順でログインマネージャー gdm を使用できるようになります。

 

$ sudo yum install gdm
$ sudo unlink /etc/systemd/system/default.target
$ sudo ln -sf /lib/systemd/system/graphical.target /etc/systemd/system/default.target

$ sudo reboot

 


パッケージ追加によるデスクトップ環境のインストール・追加

通常インストール時での選択は GNOME または KDE しか選択できませんが、
パッケージ追加により、他のデスクトップ環境も追加できます。

 

GNOME

Cent OS 7 では GNOME Classic がメイン採用されています。

これは CentOS 6 まで GNOME 2 が長く採用されていたため、
近い操作性になるよう配慮されています。

GNOME Shell も選択し、使用できます。

 

$  sudo yum groupinstall "GNOME Desktop"

 

KDE

KDE 4 です。KDE Plasma 5 ではありません。
CentOS 8 では KDE Plasma 5 への変更が予測されます。

 

$ sudo yum groupinstall "KDE Plasma Workspaces"

$ sudo yum install kde-l10n-Japanese

 

Cinnamon

Cinnamon が使えます。EPEL リポジトリに含まれています。

 

$ sudo yum --enablerepo=epel install cinnamon

 

MATE

GNOME Classic の操作性にも慣れない場合、動作が重く感じられる場合は
MATE を試してみて下さい。MATE は GNOME 2 の派生です。
EPEL リポジトリに含まれます。

 

$ sudo yum --enablerepo=epel groupinstall "MATE Desktop"

 

デフォルトの MATE は GNOME 2 に近い表示になります。

 

Xfce

3D 非対応環境でも動作しつつ、多彩なカスタマイズが特徴の Xfce も使用できます。

EPEL リポジトリに含まれます。

 

$ sudo yum --enablerepo=epel groupinstall "Xfce"

 

下記はデフォルトのレイアウトにした場合の表示です。

 


日本語化作業

基本的には日本語化は不要です。

VL ゴシック と ibus-kkc(かな漢字)がインストールされ、

最低限日本語表示・入力が可能になっています。

ibus-anthy は標準パッケージにあります。
ibus-mozc はパッケージとしてなくなってきているため、ここでは扱いません。

 

いくつか日本語フォントパッケージがリポジトリにあります。
必要ならインストールして下さい。

 

$ sudo yum install ipa-gothic-fonts ipa-mincho-fonts ipa-pgothic-fonts ipa-pmincho-fonts vlgothic-p-fonts

 


NTFS パーティションをマウントする

Windows で使用されているファイルシステム NTFS は

標準ではマウントできません。

ntfs-3g パッケージをインストールして下さい。EPEL リポジトリに含まれます。

 

$ sudo yum --enablerepo=epel install ntfs-3g

 

一時的な利用であれば、/mnt 下が空いているので、ここへマウントしましょう。

 

$ sudo mount -t ntfs /dev/sda2 /mnt

 

常時使いたい場合はマウントを行うフォルダを作成します。

 

$ sudo mkdir /mnt/sda2

 

/etc/fstab へ追加します。

 

/dev/sda2 /mnt/sda2 ntfs-3g defaults 0 0

 


ホスト名の変更

CentOS 7 からは専用コマンド hostnamectl より素早く設定できます。

 

$ sudo hostnamectl set-hostname (ホスト名)

 

すぐに設定が反映されていますが、
ターミナルは起動時にプロンプトが反映されます。

ターミナルを一度閉じて起動しなおすと、設定したホスト名になっています。


GNOME Classic でお気に入りに表示されるアプリを変更したい

アプリケーションの左項目 カテゴリ の下にある アクティビティ を選択すると

GNOME Shell のアクティビティ画面になります。

左側 Dock の表示が お気に入り に表示されている項目です。

 

Dock 一番下 ■ 9つ のアイコン(アプリケーションを表示する)を選択すると
アプリがアイコンで一覧表示されますので、

アイコンを Dock へドラック&ドロップするか、
アイコンを右クリックし お気に入りに追加 を選びます。

 

Dock 内のアイコンはドラック&ドロップして並べ替えしたり、
右クリックのメニューで お気に入りから削除 を選択できます。


GNOME Shell で拡張機能がインストールできない

初期状態では Firefox から extensions.gnome.org を参照しても
エクステンション(拡張機能)インストールが行えません。

パッケージ gnome-shell-browser-plugin をインストールして下さい。

 

$ sudo yum install gnome-shell-browser-plugin

 


パスワードの制限が厳しすぎる

管理者権限から passwd で再設定する場合、その制限を受けません。

 

$ sudo passwd (ユーザー名)

 

Fedora が一時この状態で、それが CentOS に反映されていますが、
現在 Fedora 最新版ではこの制限がなくなっているため、
後のバージョンではパスワード制限がやさしくなると思われます。


Google Chrome

CentOS 7.2 現在、Google Chrome は公式サイトから
64 ビット rpm パッケージをインストールして使用できます。

 

しかし、CentOS 5・6 ではパッケージが古くなり、
Google Chrome の最新版が使えなくなってきています。

これは CentOS 7 でも後に発生する可能性があります。

CentOS 8 がリリースされたら、お早めに移行を行う事をおすすめします。


GRUB 1・GRUB4DOS

CentOS 7 のカーネルは GRUB 2 特有の起動方法を用いていて、

このカーネルを GRUB1・GRUB4DOS から起動する事ができません。

(GRUB2 では linux16・initrd16 が使われています)

 

Fedora の派生なので、Fedora をインストールしている場合、

Fedora の起動オプションをそのままに

root= のオプションを CentOS 7 のパーティションにする事で

Fedora のカーネルを用いて CentOS 7 を起動する事が可能です。

他の Linux からでも可能かもしれません。